内祝いは、最近ではお祝いをいただいた方への「お返しをする」という捉え方が一般的です。
本来は「みんなに喜びのおすそ分けをしたい!」という気持ちで差し上げるものです。
お祝いをいただいた際には、しっかりと「ありがとう」の感謝の気持ちを込めて、内祝いを贈りましょう。
内祝の品は、日持ちがするもの、いくつっても困らないもの…として砂糖・鰹節・タオルなどを贈るのが一般的。とはいえ、今は相手の好みを考えて、どんなものを選んでも良いでしょう。ただ、相手の環境を考えるのはマナー。相手が忙しいときに、生ものなど贈らないように注意しましょう。
たとえばこんなお祝いをもらったら、しっかり内祝いを贈ります。
出産祝い・新築祝い・長寿祝い・初節句祝い・七五三祝い・成人祝い・就職祝い・昇進・栄転祝い・受章(賞)祝いなど。
【出産内祝い】
もともとは、親しい人や身内の間で慶びを分ち合うという意味の「内祝い」。もともとは、おめでたいことがあると、一緒にお祝いしてもらうために宴席に招いたり、お赤飯や紅白のお餅などを配ることでした。
最近では、お祝いをいただいた方へのお返しをするという捉え方が一般的です。出産後の慌ただしい時ですが、妊娠や出産を祝っていただいた方々へ「心よりお礼申し上げます」という感謝の気持ちをきちんと伝えることは、大人のマナーであり、大事なコミュニケーションです。
また、赤ちゃん誕生の報告や名前のお披露目をすることは、赤ちゃんが社会の一員になる第一歩でもあります。日持ちのするも のや実用品、カタログギフトなど、相手の方に喜んでいただけるものを贈り、周りの人との絆を深めていきましょう。
【結婚内祝い】
内祝いとは、本来「幸せのおすそわけ」という意味合いもありますが、現在では、いただいたお祝いのお返しという考えが一般的です。
結婚式に招待した場合は、引き出物が内祝いになりますが、結婚式に招待しなかった方からのお祝いや、多くご祝儀をいただいたなどで引き出物だけでは不十分な場合、お返しとして内祝いを贈ります。
【快気内祝い】
病気やケガが治ったら、お世話になった方々や、お見舞いに来ていただいた方に「治りましたよ!」と全快の報告をかねて「ありがとう」のお返しをすることを「快気祝い」、「快気内祝い」といいます。
かつては快気祝いをしないと再び病気になる…などという俗説もあったため、見舞ってくださった方たちを招いて快気祝いのパーティーを行うこともありました。
最近ではそういった風習はほどんどなくなり、お見舞いをいただいた方に「元気になった報告とお礼のあいさつ」として快気祝いを贈るようになりました。
【新築内祝い】
夢のマイホーム!家を新築するということは、一生のうちでもイチバン大きなお買い物。人生の一大イベントです。まずはお披露目を兼ねて、新居に招待してパーティーをするのが本来の新築内祝いです。お披露目できなかった時や、改めてお祝いをいただいた場合のお返しに、また、披露パーティーをした際のちょっとした手土産に、感謝の気持ちと新築の喜びを伝えるために「新築内祝い」を贈ります。
現在は、新築お祝いを頂いたお返しが内祝いという考えが一般的です。